卒業式は10時から。5年生が来賓や保護者の案内をします。
6年生51人が入場し、卒業式がスタートしました。今年は中央に壇を設け、卒業生を囲む形にしています。
司会は5年生が担当します。
フロアの中央で卒業生が決意表明をします。将来の夢、小学校で努力したこと、考えたこと、父母への感謝など大きな声でスピーチができました。
一人一人の言葉や所作から、自信と希望が伝わってきました。
あいさつのあと、在校生からの感謝のメッセージです。
最後に5年生のピアノ伴奏で「大空が迎える朝」を合唱しました。
6年生からは思い出と感謝の群読です。
途中、担任の先生へ花束をプレゼントするサプライズも。
涙の卒業式を終え、前庭で在校生が見送る中、卒業生が学舎を去って行きました。
式中の、私からのはなむけの言葉を以下に掲載します。
夜半からの雨もやみ、旅立ちにふさわしい、暖かな春の朝になりました。本日、八郎潟小学校の卒業式を挙行するにあたり、畠山町長様をはじめ、たくさんのご来賓、保護者の皆様にご臨席いただきましたことに、まずもってお礼申し上げます。
六年生のみなさん、卒業おめでとう。今、皆さんが証書を受け取る姿をみながら、3年前、初めて皆さんと出会った4年生の頃を思い出していました。小さな声で自信なさげに発表することの多かったみなさんが、このように堂々と自分の決意を発表できるようになったことに、胸が熱くなりました。
思えば、みなさんはこの八郎潟小学校を大きく変えた原動力として、たくさんの活動をしてきました。八郎潟みらい学でのサブレ開発や観光事業の提案、学習発表会での構成劇、ダンスの公開授業、話がとぎれない児童総会、そして毎日の授業の活発さ。こんなに活躍できたのはなぜだろうと振り返ってみると、それはみなさんの前向きさにあったように思います。
学習発表会の直前、練習している6年生を見ていた私にSさんが近づいてきて、「私たち、劇で校長先生を泣かせてみせます」と、発表の緊張でいっぱいのはずなのに、明るく話してくれたことがありました。学校全体を前向きで明るくしてくれたのも、みなさんが雰囲気をつくってくれたおかげです。
そして、予想しない出来事が起きても落ち着いて行動できることも、みなさんのよさでした。5月の運動会の開会式、私がステージに応援団長3人を呼んで名前を紹介しようとしたとき、一人の団長の名字がどうしても思い出せないことがありました。すると、Y君ら二人の応援団長が、小声でわたしに目配せをして名字をささやいてくれたのです。ステージの上での二人の落ち着きぶりに私は本当に驚き、そしてうれしくなりました。
今日の卒業式はこれまでの式とは形も内容も違います。新しいことに、伸び伸びと挑戦してきたみなさんにふさわしい式にして送り出したいと、先生たちみんなで考えたのがこの形です。みなさんだったら、きっと前向きに、そして落ち着いて式の主役になってくれると信じて今日を迎え、ここまでみなさんは見事にその期待にこたえてくれました。
来月から始まる中学校生活も不安に思う必要はありません。みなさんは自分たちのよさをさらに伸ばす、小学校の時よりももっとたくさんの挑戦ができる場に進んでいきます。みなさんの健闘を心から信じて止みません。
最後になりました。この3月、皆さんと一緒に屋上へあがったり、給食を食べたりして本当に楽しいひと時を過ごしました。国語の時間にはみなさんと谷川俊太郎の詩「生きる」の学習もしましたね。その最後の時間には、一人一人から、「生きる」と題した詩を提出してもらいました。その作品を私が一つにまとめたものを、最後に皆さんに贈り、卒業のはなむけとしたいと思います。
生きているということ / いま生きているということ
太陽の光を浴びること /さわやかな風を感じること / 汗をかくこと
失敗するということ / つらいことがあるということ
家族に支えられること / 友達がいること / 明日があるということ
たくさんの人に出会うこと / そして、今、人生の物語のはじまり
中学校生活が、生きていることを実感できる場となることを期待して、式辞といたします。
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